Grant Takes Commandのシナリオ「Race For Spotsylvania」をVassalでPBEMしました。やりとりしたファイルは19個、プレイ終了までに要した期間は9日でした。

シナリオについて

Race For Spotsylvaniaは、1864年5月初旬におこなわれたWildernessの戦いの直後に、南軍の側面にあるSpotsylvania Court House周辺に部隊を送ろうとした北軍と、それに即応した南軍の競走を題材にしたシナリオです。長さは1ターンで、対面でプレイすれば1時間程度で終えることができますが、GCACWシリーズのルールのかなりの部分を使うので、ルールの習得には最適なシナリオとしばしば言われます。

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シナリオの勝敗は勝利ポイント(VP)によって決定され、VPはヘクスの支配と敵軍に与えた損害によって算出されます。ヘクスによるVPは左の図のように配されており、損失によるVPは北軍の損失が-2VP、南軍の損失が3VPです。15VP以上得点すれば北軍が勝利します。

ゲームの展開

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Warrenの正面にはStuartの騎兵がいるものの、攻撃を受けたらひとたまりもないので、その後ろをAndersonで補強(1)。北軍はWilsonの騎兵を進めると共に(2)、Sedgwick指揮下の2個師団を強行軍させてNi川に迫ってきました(3)。南軍はEwellを北から呼び寄せました(4)。

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Sedgwickの前進をNi川で阻むためにFiledを送ったところ(1)、北軍は騎兵でこれを包囲してきました(2)。ここで南軍は側面ボーナスを成立させないためにFieldに塹壕を掘らせました(塹壕構築によってFieldの戦闘力は12になり、戦闘力が2しかない騎兵旅団では側面ボーナスを成立させられなくなる)。ここでFieldsに塹壕を掘らせず、Spotsylvania Court Houseに退かせるべきだったのかもしれません(そもそも、FieldをNi川沿いに送ったのが間違いのような気もしますが)。

少し迷った後に、Ewellの軍団を主戦場に向けて動かしました(3)。迷った理由は、ここで低い移動力を出してしまうと、Ewellの脅威が激減してしまうためです。Ewellを1回動かしたところで主戦場に到着させられませんし、かといって2回以上動かしてしまうと疲労レベルが上がりすぎてしまいます。それならば「まだ動いていないユニットに警戒しなければならない圧力」として残しておいても良いと思いました。

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南軍の態勢がある程度整ったように思えたので、ようやくStuartの騎兵をWarrenの正面から動かすことにしました。Warrenに先に動かれて騎兵退却を強いられ、騎兵退却によるステップロスを食らうと厳しいですし、騎兵退却だと疲労レベルを1増やしても6ヘクスしか動けないので、南軍としては早く騎兵を動かしたいところなのですが、他も忙しいのでなかなか難しいように思います。北軍の騎兵を包囲するためにF.Leeを南に送り(1)、StuartにはSpotsylvania Court Houseを確保させました(2)。

北軍はSedgwick(3)とWarren(4)でAndersonを包囲して攻撃してきましたが、Andersonは秩序を保ったまま退却することに成功します(戦闘結果はD/1D、Andersonは1ヘクス任意退却)。

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南軍はSedgwickによる東側からの突破を防ぐため、Fieldの後方にいる北軍の騎兵を駆逐することにしました。まず、F.Leeで背後を塞ぎ(1)、Stuartが突撃して(2)北軍の騎兵を敗走させました(3)。

これに対して北軍は、ZOCからZOCへの移動を積極的におこなってAndersonを再び包囲し、その後の突撃によってAndersonを敗走させました(4)。

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Andersonの敗走(1)の後、北軍はWarrenをさらに前進させてSpotsylvania Court Houseを占領しました(2)。隣のヘクスにいたStuartの騎兵は+5(準備攻撃と4:1)の攻撃を避けるために騎兵退却しましたが(3)、ここは踏みとどまっても良かったかもしれません(攻撃によってWarrenのスタックが混乱すれば、戦闘力を落とすことになりますし、北軍はそれを嫌って攻撃を踏みとどまったかもしれません)。

Spotsylvania Court Houseを北軍が支配したことによりVPは26となり、南軍は12VPを奪回しない限り勝てなくなりました。選択肢として、1) Spotsylvania Court Houseの奪回(12VP)、2) Laurel Hill と Harrison を奪回し(合計8VP)、かつ兵力の損失で4VPを得点、3) 兵力の損失で12VPを得点、の3点を考えましたが、3番目はまず困難なので忘れることにしました。その他の2点のためには、いずれにせよEwell(4)の正面にいるRobinson(5)を排除しなければなりません。

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Ewellの移動力がふるわなかったため、Robinsonを包囲して攻撃する望みはいきなり絶たれてしまいました。そこで、まずはStuartにRobinsonの南のヘクスを押さえさせました(1)。この騎兵ユニットはRobinsonに対する側面ボーナスを成立させるには戦闘力が足りませんが、Robinsonが退却によってVPを得点しないようにするためのものです。

続いてEwellが1個師団だけを行軍で活性化して攻撃をおこない(2)、Robinsonを敗走させました(3)。ここで突撃ではなく行軍を選んだことにより、延長行軍による戦闘力低下の可能性がありましたが、行軍をおこなうことによって戦闘の後にさらに前進をおこなえる可能性が出てくるので、後者の可能性を優先しました(結局、戦闘結果はEaだったので、更なる前進はできませんでしたが)。

この時点で南軍に残されているのは疲労レベルが3の歩兵2個師団のみとなり、VPは22なのであと8VPの得点が必要でした。Laurel Hillを奪回するには戦闘で道をこじ開けなければなりませんが、これはあまり分の良い方法には思えません。結局、勝つための方策はSpotsylvania Court Houseの奪回のみになったと南軍は認識しました。

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南軍はイニシアティブを取り続け、Spotsylvania Court Houseに対する包囲攻撃を実施しました(1)。しかしこれは失敗に終わり、ここで南軍の勝ちがなくなりました(北軍が引き続き攻撃をおこなってVPを失えば別ですが)。

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北軍はEwellが前進したことで空いたBlock House Bridgeを占領し(1)、Sedgwickを迂回させてFieldへの包囲攻撃を実施して(2)、勝利を完全なものにしようと試みましたが、この攻撃は失敗に終わり(D/1D)、ゲームは終了しました。

勝利ポイント

+25北軍実質的勝利
+12Spotsylvania Court House
+6Laurel Hill
+2Block House Bridge
+2Landrum
-6北軍損失
+9南軍損失

感想

南軍プレイヤーとして次の点を反省しています。

  • FieldはSpotsylvania Court Houseを守るべきだった。すべてのVPヘクスを守ろうと、Ni川沿いまで進めたのはおそらく失敗。そもそも、南軍は14VPまでなら取られてよいのだから、どのヘクスを捨ててどのヘクスを守るかの見極めが大事。とはいえ、GCACWシリーズをプレイしていると、「重要なヘクスに先に入ったら負ける」という心の声が聞こえて来るんだよなぁ。。。
  • 総じてSedgwickに気をとられすぎて、Warrenの活躍を妨害できなかった。初手で北軍がSedgwickの2個師団に強行軍させたときに動揺してしまったのかもしれない。北軍の作戦勝ちですですね、これは。

このシナリオを含め、1ターンで終わるシナリオはダイスの偏りやプレイヤーのミスなどで勝敗が決する可能性が少なくないのですが、今回のプレイは最後まで勝敗が分からない面白い内容でした(終盤は南軍のダイスだのみという展開になりましたが)。

ゲーム会などで時間があまったときや、ちょっとVassalでオンライン対戦できる時間ができたときなどに最適な、面白いシナリオだと思います。

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Last-modified: 2014-10-13 (月) 10:52:24 (1826d)