Stonewall In The Valleyのシナリオ「Cross Keys And Port Republic」を対面でプレイしました。南軍を担当し、プレイ終了まで約2時間を要しました。

シナリオについて

Cross Keysの戦いとPort Republicの戦いは、それぞれ1862年の6月8日と6月9日におこなわれた、JacksonのShenandoah Valley戦役におけるクライマックスと言えそうな戦いだと思います。現実の戦役において南軍は、増水して渡河できないShenandoah川の両岸を前進してくる北軍を、まず北岸のCross Keysで押しとどめ、その後に南岸に渡って橋を破壊し、Port Republicで南岸の北軍を押し返しました。

GCACWシリーズのマップにおいてCross KeysとPort Republicの間は4ヘクス(5MP)で、歩兵ならば1回か2回のアクションで行き来できる位置にあります。

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マップ上にゲーム開始時の状況とVPを得点できるヘクスを書き込んだものが以下の図です。

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赤い×が書かれた橋は破壊されており、Port Republicより下流(この図では上の方向)においてShenandoah川を渡ることができません。ただし、ゲーム終了直前の2ターンにおいては川の水が減り、この川を浅瀬(と破壊された橋)で渡れるようになる可能性があります。

南軍がJacksonとEwellの両師団で歩兵7個旅団を持っているのに対し、北軍はFremontとShieldsを合わせて9個旅団しか持っていません。移動や戦闘における南軍の優位を勘案すると、北軍はかなり厳しい状況と言えます。さらにFremontとShieldsはShenandoah川によって分断されている上に、Shieldsの登場はダイス頼みです。

このシナリオはGCACWシリーズとしては珍しく「引き分け」があり、北軍は2VP以上で勝ち、南軍は-2VP以下で勝ちです。ゲーム開始時のVPは0であるため、両軍共に何らかの努力をしなければ勝つことができません。

VPはPort Republic周辺のヘクスに重点的に配置されていますが、マップ下方にあるStaunton(4VPのヘクス)が北軍が南軍を揺さぶることができるスパイス的存在になっています。ただし、マップ中央にある赤い線より下にいる北軍ユニットは補給切れとなり、混乱状態からの回復ができなくなります。

ゲームの展開

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北軍は第1ターンに解放されたShieldsとTylerを南へとPort Republicに向かわせつつ、Shenandoah川の北では、FremontにHarrisonburgを迂回させてAugusta郡へと進めました。

第2ターン、南軍はTaliaferro1個旅団をShenandoah川南岸に送り、残りの全軍でFremontに襲い掛かりました。この戦闘においては突出してしまったEwellがFremontに包囲され、敗走させられる局面があったものの、南軍は北軍に一方的に損害を与えました(北軍の損失は3MV、南軍は損害無し)。南軍は3VPを得点し、あとは勝利条件ヘクスを守りきれば勝利を得られる状態になりました。

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第3ターン、Shieldsの残りの2個旅団が解放されました。そして先行していたShieldsとTylerがTaliaferroへの攻撃を敢行しましたが、これは失敗に終わりました(D/1D)。北岸においては、南軍がFremontへの攻撃を終了し、両翼を守りながらじりじりとPort Republicへと後退します。

第4ターン、南軍がさらに後退してShieldsとの対決をと思った矢先に、北軍の4NY騎兵旅団がPort Republicにかけこんで橋を破壊してしまいます。Harrisonburgよりも北まで前進してFremontを捕捉した南軍の背後は、あまりに広く開きすぎていたのです。

焦る南軍を横目に、Shieldsは再び突撃をおこなってTaliaferroを後退させ、じりじりと前進してきます。Jacksonは4NY騎兵を、南軍の騎兵で退路を周到に塞いだ後に攻撃して壊滅させると共に、Ewellをより上流の橋へと迂回させてShenandoah川南岸に急行させました。

第5ターン、増水の収まらないShenandoah川の対岸からFremontが見つめる中、先手をとったShieldsがTaliaferroに3度目の攻撃を加えましたが失敗(f/D)。任意退却で一歩引いたTaliaferroの横にEwellの2個旅団が増援に駆けつけて強固な防衛線ができあがりました。

一方、Jacksonが後退したことで自由になったFremont指揮下の1個旅団がゆっくりと前進してStauntonの5ヘクス以内に到達、1VPを得点します(しかし、VA Militiaによって要塞化されているStauntonに進入することはできませんでした)。

最終ターン、Shenandoah川の増水が収まり、北岸のFremontがShieldsを応援するために浅瀬を渡れるようになりましたが、同時にJacksonがEwellと並んで防衛線をさらに強力にすることもできるようになりました。最後の力をふりしぼっておこなわれたShieldsの突撃は失敗(D/1D)、南軍の勝利となりました。

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-5南軍実質的勝利
+1Stauntonの5ヘクス以内の北軍歩兵
-6北軍損失

感想

渡河できない川の両側を前進してくる敵軍の両方を相手にするという状況は、プレイして非常に面白いものでした。一方の敵を深追いすればもう一方を抑えきれないし、Port Republic周辺のVPばかりに固執するとStauntonを脅かされる、というジレンマも興味深いです。さらに、Shiledsが動き出す時期と、Shenandoah川の増水が収まる時期がランダムであることによるサスペンスも素敵です。

Cross KeysとPort Republicの戦いを一連の流れとしてシミュレートできるスケールは、GCACWシリーズの特長と言っていいのではないかと感じます(いつも褒めてばっかりで恐縮ではありますが(汗))。

3人プレイに適しているか?

以前より僕は、このシナリオが「3人でプレイしても楽しいシナリオ」なのではないかと期待していました(北軍を2人でプレイする)。しかし、残念ながらShieldsを担当するプレイヤーはひたすら前進するだけなので、あんまり面白くないのではないかと感じています。

プレイヤーが奇数人になってしまったときのために、3人でプレイしても面白いシナリオがあればいいなぁと思うのですが、なかなか難しいです。南軍を複数人でプレイすると面白そう、というシナリオは少なからずあるのですが、いずれも南軍ユニットが少なくなりすぎてしまうのが難点なのです。

コメント


  • やっぱりこのシナリオは2人用ですよね。GCACWは使うコマが少ないうえに、1回の手番ですることが少ないので、3人以上でのプレイには向いていないのかもしれませんねぇ。。。 -- たかさわ 2008-03-02 (日) 11:06:53
  • 僕も本シナリオをプレイしました!南北軍共に考えさせられますね。プレイした感じでは2人向けかなあと感じました。 -- ぐちーず 2008-02-29 (金) 23:46:36

Last-modified: 2014-10-13 (月) 10:52:23 (1826d)