Battle Above The Cloudsのシナリオ「The Chickamauga Campaign」を対面でプレイしました。筆者は南軍を担当。プレイは2日連続でおこなわれ、1日目は14時間、2日目は10時間を使って、第24ターンを終えたところでゲームを終了しました。

Battle Above the Clouds - Setup completed by Toshi Takasawa, on Flickr

Battle Above The Cloudsには2つのキャンペーンシナリオがありますが、これは北軍によるTennessee渡河からChickamaugaの戦いまでの時期を扱う方のシナリオです。両軍プレイヤーは互いに秘密裏にセットアップを決定してゲームを開始します。

Battle Above the Clouds - Setup completed by Toshi Takasawa, on Flickr

今回、北軍は手持ちの3個軍団の1個をChattanoogaの上流側に、残りの2個軍団を下流側にあるBridgeport周辺に配置しました。南軍は1個旅団を上流側のClevelandに、1個軍団をTrentonに、若干の騎兵を下流側のマップ端近くに、残りをChattanooga周辺に配置しました。

Battle Above the Clouds - Turn 2, Crittenden drove BR Johnson away from Cleveland by Toshi Takasawa, on Flickr

Tennessee川への架橋をすべて成功させた北軍は順調に渡河を進めます。兵力で劣っている上に多くの部隊が北軍から大きく離れている南軍は妨害することができません。さらに、Clevelandに配置されていたBR Johnsonは接近してきたCrittendenとの間合いをうまく取れず、第2ターンに攻撃を受けて敗走を余儀なくされます。これで北軍はBradley郡を支配し、早速35VPを確保します。

Battle Above the Clouds - Turn 8 almost ends by Toshi Takasawa, on Flickr

下流側でTennessee川を渡ったThomasとMcCookは第3ターンにTrentonを確保し、Chattanoogaにゆっくりと前進します。途中に何度か南軍と交戦しつつ、第8ターンまでにChattanoogaを囲むMissionary Ridgeをほぼ手中に収めます。さらには、Brannanを南に差し向けてRinggoldを奪取したため、Chattanoogaに続く鉄道を切断された南軍はChattanoogaの放棄を余儀なくされます。

南軍はRinggoldの南へと撤退し、この時点で北軍はHamilton、Bradley、Walker、Dade郡を占領して、ゲームに勝つために必要なVPを確保したことになります。Clevelandを奪回するための反撃は試みられたものの、強力な陣地で守る北軍に撃退される結果に終わりました。

南軍は北軍からいくつかの郡を奪回しなければなりませんが、そのためにはVirginiaからの増援を待たねばなりませんでした。Longstreetが3個師団を率いて来援することは第5ターンの時点で決まっており、その到着を北軍が戦果を拡大しないように用心しながら待ちました。

Battle Above the Clouds - Turn 21, random end of action cycle by Toshi Takasawa, on Flickr

Longstreetは第13ターンにマップ上に登場しましたが、全軍が揃うのを待ち、さらには南軍の補給源になっているDaltonを守る位置に付いた後、第21ターンにBraggと合流してClevelandに前進しました。しかし、Hillと共同でおこなわれたClevelandへの突撃は再び強力な陣地に阻まれて失敗します。

Battle Above the Clouds - Turn 24, Forrest and Longstreet attack Union left by Toshi Takasawa, on Flickr

Cleveland奪回は困難と判断した南軍はその矛先をChattanoogaとRinggoldの間へと向けました。まずはRinggoldを奪回し、続いてMissionary Ridgeを南から攻撃する位置につきました。Missonary Ridgeでは他の北軍に比べると幾分質の低いReserveが守備にあたっており、陣地をまだ構築していない状態です。

Battle Above the Clouds - Turn 24 ends by Toshi Takasawa, on Flickr

ここまでプレイしたところで時間切れとなり、ゲームを終了しました。

148北軍実質的勝利
50Hamilton郡
35Bradley郡
25Walker郡
15Dade郡
-10北軍損失
36南軍損失
-7北軍補給ポイント
4南軍補給ポイント

感想

ルールもゲームシステムもそれなりに把握した2人が寝食とゲームだけの2日間を過ごすという、僕が想像しうる最高のゲーム体験となりました。最後までプレイして勝敗を決められなかったことは残念ですが、そのくらいの「残念」がないと「あぁ、もうウォーゲームはこれで打ち止めでいいかな」と思ってしまいそうなのでよいと思っています。

このシナリオでは両軍ともにフリーセットアップで戦略をゼロから考えることができ、それはランダムイベントや南軍の増援によって随時調整を要求されます。補給を実際に運ぶルールが面倒な割りに補給切れのペナルティがそれほど大きくないところが、作業と効果のバランスを欠いているかもと思いましたが、ユニットと補給のどちらを優先して動かすのかという決断はアクションサイクルの無作為終了ルールと組み合わさってとてもスリリングです。

今回のプレイでは南軍が消極的すぎ、北軍に次々と重要地点を明け渡し、そこに強力な陣地を構築することを許してしまいました(史実でBraggがChattanoogaからLafayetteに撤退した気持ちが分かったような気もしますが)。また、正面から攻撃して奪回することにこだわりすぎたようにも思います。分散した北軍の一点に兵力を集中して反撃をするとか(逆に補給源であるDaltonまで進撃されそうで怖かった)、史実におけるChattanooga包囲のように補給を断つことに専念するといった選択肢をとれなかったのは失敗です。

このままゲームを続けた場合の展開を妄想するのは楽しいです。仮に南軍がChattanoogaを奪回できたとして、北軍にはDaltonに転進したり、より下流側でダッシュしてマップ外に突破したりしてVPを稼ぐ選択肢があります。そもそもこのゲームの北軍は非常に強いというか、北軍が質的に東部戦域と同等(むしろより良好)のなのに、南軍は軍団長が2ユニットずつを指揮している、寄せ集め感ありありの貧弱な編成ですので、正面切って戦ってChattanoogaを奪回するのは骨の折れる作業になると思います。Missionary Ridgeへの攻撃が史実における北軍の突撃のように成功するのかどうか。。。

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Last-modified: 2014-10-13 (月) 10:52:02 (1826d)