On To Richmond!のシナリオ「Gaines Mill」をVassalでPBEMしました。プレイ開始から終了までに要した期間は31日です。

ビッド

このゲームはGCACWシリーズのPBEMトーナメントの第3回戦です。これまで同様、両プレイヤーが受け持つ軍はビッドで決定しました。筆者はこれまでにこのシナリオを2回プレイしていますが、いずれにおいても南軍が勝利していました。しかし、今回のトーナメント開始前に再度ソロプレイしてみた感じでは、特に南軍が有利であるとは思えなかったので、まずは南軍を選択して相手も南軍を選んできたら、VPをビッドせずに北軍をもらおうと考えました。

結局、最初の時点で相手プレイヤーが北軍を選んだため、VPの調整はおこなわずに僕が南軍を受け持つことになりました。

第1ターン

南軍は勝利するために18VPが必要です。Cold Harbor付近にある3個の目標ヘクスすべてを占領しても12VPにしかなりませんので、さらに6VPを稼ぐ必要があります。VPの得点は、1) 北軍にChickahominy川南岸の部隊を投入させる、2) 後方の鉄道を奪取する、3) 戦闘で稼ぐの3つが考えられます。

On to Richmond - Gaines Mill - Set up by Toshi Takasawa, on Flickr

シナリオ特別ルールにより、第1ターンには「日暮れ」があります。南軍が4回のイニシアティブを取った後にイニシアティブのダイスが「ぞろ目」だった場合、それより後は夜になってしまい戦闘をおこなえなくなります。ゲーム開始時における北軍の右翼は触れれば敗れるほどに弱いので、南軍としてはここを1日目に破ってしまうことを第一の目標と考えました。

南軍はシナリオ特別ルールによって得られる2回のイニシアティブでJacksonとDH Hillを動かした後、AP HillとJacksonによって北軍右翼の騎兵を退却させました。また、AP HillはMechanicsvilleの13PAを攻撃して壊滅させました。これに対して北軍はMechanicsvilleからPamunkey川に至る戦線を整えて夜を待ちます。

On to Richmond! - Gaines Mill - Mechanicsville by Toshi Takasawa, on Flickr

しかし、夜は一向に訪れず、南軍は4個師団全てを投入した複数回の突撃によって北軍の左翼を後退させていきます。1日目の終了時に北軍の左翼はGaines Millまで下がりましたが、北軍はChickahominy川南岸の部隊を呼び寄せることなく戦線を維持しました。

On to Richmond! - Gaines Mill - 1st. day ends by Toshi Takasawa, on Flickr

第2ターン

南軍は北軍の左翼への攻撃を続行し、Gaines Millを奪取してCold Harborへと迫りました。北軍はChickahominy川南岸からSlocumとPeckを呼んでこれに対応します。北軍の右翼ではStonemanを包囲しようとStuartの騎兵隊が迂回を試みますが、Stonemanが巧みにこれをかわしてジリジリと後退していきます。

On to Richmond! - Gaines Mill - Capturing Gaines Mill by Toshi Takasawa, on Flickr

Stonemanは背後に回りこもうとするStuartによく対応してきましたが、何度かの後退の後にStuartに背後に迂回され、遂にはJacksonの攻撃で壊滅してしまいます。Jacksonはそのまま北軍の背後を塞ぐ位置に陣取り、AP HillとLongstreetが突撃で開いた突破口によって南軍はOld Cold Harborに部隊を進めます。

さらに南軍はBranchを北軍の後方へ進め、駅の支配でもVPを稼ごうとしましたが、これはWhite House Landingから前進してきた93NYによって帳消しにされて徒労に終わりました。

On to Richmond! - Gaines Mill - Lee at Old Cold Harbor by Toshi Takasawa, on Flickr

南軍はこの時点で23VPを持っていましたが、このうち駅の支配による2VPは北軍に奪回される直前であり、Old Cold Harborも事実上北軍の包囲下にありました。Old Cold Harborへの反撃で南軍が1VPでも失点すれば北軍は逆転勝利です。

北軍は丁寧にOld Cold Harborの周囲を固めて最後の攻撃の準備を進めましたが、攻撃を目前に控えたところで南軍にイニシアティブを取られてしまいます。南軍がPorterのスタックを攻撃してF4にしてしまえば万事休すというところでしたが、AP Hillの突撃は指揮のダイスが「6」で中止。しかし続くOld Cold Harborに対するPorterの突撃の結果も「F/1D」で失敗に終わります。南軍はOld Cold Harborを放棄して、Chickahominy川南岸からやってくるRichardsonに備えました。

On to Richmond! - Gaines Mill - Union final counterattack by Toshi Takasawa, on Flickr

Richardsonによる反撃は僕が全く予想しなかったGaines Millに対しておこなわれました。確かにここで南軍が退却を強いられた場合、退路がないのです。敵軍の浮橋を渡れないというルールを僕は完全に忘れていました。結果としてRichardsonによる攻撃で南軍の退却は生じず、南軍が勝利をつかむことができましたが、ダイスがあと少し北軍に傾いていたらゲームの勝者は入れ替わっていました。

+22南軍実質的勝利
+ 2Slocum (Turn 2)
+ 2Richardson (Turn 2)
+ 1Peck (Turn 2)
+25北軍の損失
- 8南軍の損失

感想

非常に面白い対戦でしたが、ダイスが南軍に利していたことは間違いないと思います。特に、1日目に日暮れが事実上訪れなかった(実際には夜ターンがありましたが、南軍の攻撃がすべて終わった後でした)ことで、南軍は随分楽になりました。にもかかわらず、南軍の前進は史実に比べて随分と遅いものになっていたので、南軍の作戦にはまだまだ改善の余地があったということでしょう。

ゲームを大きく左右した決断のひとつが、Stonemanを迂回しようとするStuartの機動にあったように思います。なかなかStonemanを捕捉できなかった南軍は、第2ターンの中盤に砲艦による砲撃を覚悟してStuartをPamunkey川沿いに進めました。これに対して北軍はStonemanの後退を優先して砲艦を使いませんでした。砲艦のダイスに頼るよりも確実におこなえる移動を優先、というのは堅実な選択だったのだろうとは思いますが、この時点でStuartの騎兵が砲艦によってF4になっていたら、ゲームの展開は大きく違うものになった可能性が高いです。もちろん、結果論に過ぎませんが。

Old Cold Harborを攻撃しようとしたPorterに対するAP Hillの突撃が中止になったのは南軍としては非常に厳しいものでしたが、思えばここは突撃ではなく行軍アクションにすべきでした。ゲームに勝ったからよかったですが、反省すべき点です。

最後におこなわれた北軍の反撃は印象的な作戦でした。北軍のダイスがあと1だけ大きければ南軍の勝利は失われただけに、南軍プレイヤーとしては椅子から転げ落ちそうに驚きましたが、ウォーゲームで奇襲を受けるというのは貴重な体験なので、非常に楽しい瞬間を味わえたと嬉しく思います。

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Last-modified: 2014-10-13 (月) 10:51:55 (1828d)