Here Come The Rebels!のシナリオ「McClellan's Opportunity」を、ADC2とACTSを使ってPBEMしました。ゲーム終了まで30日かかりました。

ビッドで担当決め

このプレイはGCACWシリーズのPBEMトーナメントの第1回戦で、次のような取り決めがありました。

  • Jacksonの戦術値は攻撃、防御共に4とするが、Leeボーナスを用いない突撃においては+1のダイス修整を適用する
  • ゲーム開始直後の1回(2回ではない)のイニシアティブで自動的に南軍が勝つ
  • ダイスはACTSを使う
  • 担当する軍はビッドで決める

僕はこのシナリオを過去に何度かプレイしていますが、軍をビッドで決めるための判断材料はほとんど持っていませんでした。結局、相手が2VPをビッド(2VPを北軍に譲るから南軍をプレイすると宣言)した時点で僕がビッドから降り、担当する軍が決まりました。

South Mountainの戦い、再び

南軍は最初の一手でStuartを活性化し、北軍の最左翼にいる騎兵を襲撃しましたが、これは失敗に終わり、両軍が混乱するだけとなりました。ここで南軍がVPを得点してしまうと北軍としては非常に厳しくなってしまうので、かなりほっとしました。

その後、南軍は部隊をAntietam Creekの西岸に後退させ、北軍はSouth Mountainの山道を塞いでいる2個軍団のうち、Coxの軍団を前進させて後続のための道を開くことにします。南軍は北軍の前進を妨害しようとしたのか、F.Leeの騎兵旅団をSouth Mountainに進めました。

Here Come the Rebels! - F. Lee in the mountain by Toshi Takasawa, on Flickr

南軍プレイヤーが気づいていたかどうかわかりませんが、上の図のF.Leeの配置は非常に危険です。退却路となる道がこの時点で2本しかないので、北軍が2回連続してイニシアティブを取れば、F.Leeは孤立してしまうのです。

そして、北軍は幸運にも連続してイニシアティブを取りました。

Here Come the Rebels! - F. Lee is trapped by Toshi Takasawa, on Flickr

北軍はまず騎兵で北側の退却路を塞ぎます(上の図の1)。北軍の騎兵は弱いので、F.Leeによる攻撃を警戒して隣接は避けます。続いて、Coxが北西の道を塞ぎます(2)。歩兵に隣接されたF.Leeは騎兵退却できますが、退却路がありません。そして、さらに次のイニシアティブも北軍の勝ち。

なんと言う幸運。南軍の命令書を拾ったMcClellanはこんな気持ちだったかもしれません。

Hookerが圧倒的な兵力でF.Leeに突撃を敢行し(3)、F.Leeはひとたまりもなく壊滅しました。2MVが壊滅したことと、ビッドで得られる2VPと合わせ、北軍は最低限の勝利を達成してしまいます。北軍はあとはBoonsboroを守りきり、南軍より多くの損失を被らなければよいのです。

「さて、後は南軍の攻撃をしのいで家に帰ろう。」そんな気持ちになりました。ほっとしました。2年後にはMcClellanが大統領です。相手プレイヤーからは「Wish you were wrong - nice move (あなたが何か間違いをしていればと思うよ。いい移動だね)」とお褒めのお言葉までいただいてしまいました。鼻高々。

Here Comes Stuart!

この後、北軍は南軍の攻撃に備えるばかりです。「これは戦争ではない、殺人だ」と言わせてやりますとも。「戦争がむごたらしいのは良いことだ」と言う準備もできてますとも。

Here Come the Rebels! - Yankee stand on Boonsboro by Toshi Takasawa, on Flickr

しかし、南軍は一向に攻めてくる気配を見せません。それどころか、上の図のようにAntietam Creek沿いの陣地をどんどん固めていきます。「勝利条件を間違えているのか」と僕は何度もルールを読み返し、「自分の戦列にスキがあるのか」と何度も配置を見直しました。しかし、どう見ても、このままでは北軍の勝利です。

相手プレイヤーに「このままだと北軍が勝っちゃいますよ」と尋ねようかと思ったものの、何とか踏みとどまってパスをします。半島戦役において、目前の南軍を攻撃せずにいたMcClellanの胸中はこんなだったのではないかと思いました。大統領に「グズグズ病だな」と言われているのかも知れません。

実際のところ、僕はそんなくだらない心配をしているどころではなかったのです。南軍が先にしていた失敗と同じことをしていたのです。そして、南軍は見事にそこを突いてきました。

Here Come the Rebels! - Stuart raids! by Toshi Takasawa, on Flickr

南軍の最右翼にいたStuartが北に走ったかと思うと(1)、山の中にスタックさせておいた北軍の騎兵の退路をあっという間に塞いでしまったのです(2)。そして、続けてイニシアティブを取った南軍はStuartに突撃をおこなわせ(3)、北軍の騎兵3個旅団を壊滅させてしまいました。3MVの損失で、ゲームは振り出し以前に戻ってしまいます。しかも、続くイニシアティブも取った南軍は、まんまとStuartを戦列に戻してしまいます(4)。

相手プレイヤーのメールには「That would be far too easy! (そんなに簡単にはいかないよ!)」と書かれています。口あんぐり。

Antietamの戦い

この後に語られるべきことはほとんど残っていません。北軍の将軍達は、Antietam Creekにかかる橋に自分の名前を冠するべく、次々と正面突撃を敢行していきますが、それらはいずれも失敗に終わります。川の向こうのあちこちから「戦争がむごたらしいのは(以下略)」という声が聞こえるかのようです。

-10南軍実質的勝利
-14北軍損失
+2南軍損失
+2ビッド

感想

結果を論ずることが許されるならば、F.Leeを壊滅させた後、北軍はすべての騎兵を東に走らせるなり、強力な歩兵とスタックさせるなりして、Stuartによる襲撃に備えるべきでした。これ以上の攻撃はせずに勝つ、という戦略を採ったのならば、それに徹しなければならなかったのに、騎兵ユニットを安易に配置してしまったことが悔やまれます。

さらに言うならば、勝利するために最低限必要なVPしか持っていなかった北軍は、予期せぬ理由でVPを失ってしまったときに、さらなるVPを稼ぐ布石を打っておく必要があったのではないかとも思います。北軍の思惑通り、南軍がBoonsboroに対して正面突撃をかけてきたとして、その結果が南軍に著しく有利なものだった場合、やはり北軍に打つ手はなくなってしまったのではないかと思います。

史実のAntietamの戦いにおいて、McClellanがPorterの軍団を参戦させずにおいたのは、不慮の事故に備えてのことだったのかな、と妄想してしまったりもします。

コメント


  • 1862年は南軍の騎兵が強く、北軍の騎兵がとんでもなく弱いんですよね。。。北軍が不用意に騎兵を配するとあっという間に「狩り場」になってしまうところがおっかないです。 -- たかさわ 2010-04-21 (水) 22:22:38
  • 南軍の騎兵って怖いですよね~ -- ぐちーず 2010-04-17 (土) 21:56:13

Last-modified: 2014-10-13 (月) 10:51:53 (1828d)